カメラを忘れたので画像はこれだけ。
以前から何度も通りがかっていたが一度も行ったことの無かった足尾銅山に行ってみた。既に観光地化されており、また意外と観光客も多く賑わっている。しかし見所は意外に無い。一応トロッコに乗って坑道内へ入っていくものの、普通に歩いていける距離。雰囲気を楽しむ程度だ。
主な展示は採掘を始めた江戸時代から近代に至るまでの堀り方などの紹介。佐渡金山に行ったことのある人なら見覚えのある風景だろう。

皆さんは足尾銅山と言えば何を思い浮かべる? 私は公害。しかしここでは公害については殆ど触れられていない。10kmほど離れたところに足尾環境学習センターという施設があり、そちらで公害の全貌が解説されている。

足尾銅山の公害は、廃液による渡良瀬川の汚染と煤煙による森林被害。森林被害は未だ禿山が広がっているらしいが、車で行けるところからはそれほど見られない。むしろ栃木県に広がる広大な渡良瀬遊水池を見て、それが足尾銅山の鉱毒を浄化するために作られた施設だと知ると、いかに大規模な公害だったかが実感できるかも知れない。