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国家の品格読んでみた全体に公開
2006年11月14日13:25
読むに値しないとか言っちゃったので本当にそうかどうか確かめるべく読んでみた。
何故読む気になったのかと言うと、最近この著者のおじさんを良くテレビで見るようになったから。実際話をしているところを見ると、言うことは乱暴だが我が道を行く愛嬌のあるおじさんだという事が分かる。それにちょっと騙されたわけだ。

このおじさんが言いたい放題書いた本、という前提で読むと、書いてある内容も分かってくる。言っている事は総論では正しい(と思う)。でも当たり前の事で驚く内容や目から鱗が落ちるような話は無いし、新しい知識を得たりもしない。

西洋の価値観を徹底的に否定し、日本の価値観を徹底的に持ち上げるところはちょっと醜い。それを読んで多くの日本人が根拠の無い優越感に浸った結果売れたのだとすると、著者のした事は社会的に悪かもしれない。
逆に日本の価値観を見直し、グローバルスタンダードが絶対的に正しいと信じていたのに目から鱗が落ちた、と思われて売れたのであれば、功績はあるのかもしれないが、それはそれで社会の先行きに不安を感じてしまう。

全体を通して論理の展開が自分勝手で、いちいち「ほんとか?」と思わせるところがやはり私向きではない。だが一介のおじさんの信念を言い放った本で、ブログレベルのものだと思って読めば悪く無いかもしれない。